戸建てマイホームを建てる人必見!住まい選びの基準!ハウスメーカーや工務店の価値を判断するポイント8選 解説 《後編》
前回の記事で、住まい選びの基準!ハウスメーカーや工務店の価値を判断するポイント8選《前編》として、下記の3つ+おまけ項目をお伝えさせていただきました。
前回の記事を読んでないという方は、まずは上記の《前編》から読んでいただけると、繋がりがあり読みやすいと思います。
- 断熱と気密
- 窓ガラス
- 耐久・耐震性能
- メーカー選びについてプチ情報紹介(おまけ)
今回は後編として、下記の5つの項目をお伝えさせていただきます。
- 白アリ対策
- 調湿性能
- デザインとカスタマイズ性
- 営業担当者
- レビューや評判
前回から引き続きにはなりますが、これからの家づくりに重要な内容となります。
今後の住まう家が、最高の家づくりの参考になれば!という思いから作らせていただきましたので、《前編》《後編》良ければ合わせてご覧ください!
白アリ対策
シロアリは木材を食べる虫で、何もせずにいると建物に大きな被害を与えることになります。
前回記事にある耐震性能のところとつながる部分があり、今までの大地震で倒壊した建物を確認したところ、シロアリ被害が確認される建物があることがわかっています。
通常の木材の柱で何も対策をしないと、後で後悔することになりますので、必ずどのような対策を取っているのかメーカーに確認が必要です。
まだまだ、この辺りの対策をしっかり行っているか不安な会社が多い印象があります。
シロアリ対策は、建材自体に薬剤(人体に無害なもの)を使い、そもそも被害が出ないような対策を行うやり方と、あとから数年に一度定期的に対処するやり方などがあります。
下記の参考資料などで、しっかりと知識を入れていただき希望メーカーでの対応で安心できるかどうか判断してください。
愛媛県庁公式ホームページにシロアリの情報が分かりやすく載っていましたので、詳しく知りたい方は、こちらの下記のURLを確認してみてください。ホームページ内で「シロアリ」と検索すると、令和4年に出された資料があります。
参考資料:愛媛県庁公式ホームページ(https://www.pref.ehime.jp/)
調湿性能
快適な住環境を作り上げるために、住宅の調湿性は重要な要素の一つです。湿度の適切な管理は、家の快適さや耐久性に大きな影響を与えます。
調湿性について
調湿性とは、室内の湿度を一定の範囲内で維持する能力を指します。
湿度が低すぎると空気が乾燥し、肌や粘膜に不快感をもたらす可能性があります。
逆に湿度が高すぎると、カビやダニ、シロアリの発生など、建物に損害を与えるリスクが高まります。したがって、調湿性のある住宅は、これらの問題を防ぎ、住環境を改善します。
調湿性を良好な状態に保つための要素として、前回記事でお伝えさせていただいた「適切な断熱と気密性」を備えた住宅は、外部からの湿気や寒冷な空気の侵入を防ぐため、室内の湿度を一定に保つのに役立ちます。
また、建物の材料として、無垢フローリングや壁紙を漆喰等にしていることも重要になります。
調湿性については、建てる前にメーカーと話してオプションの場合などもあるため検討する必要が出てきます。
是非、担当に「調湿はどのような対策をとられていますか?」という風に確認してみてください。
デザインとカスタマイズ性
ここに関しては、人それぞれの好みになりますが、少し知っておいてほしいことがあります。
前回記事でお伝えしましたが、断熱・気密性能をあげるとデザイン性の制限が出てきてしまいます。
例えば「窓ガラスは窓枠が太くなる」、日射取得等の事を考えると「窓ガラスの大きさや数、位置の制限が出てくることがある」、「構造を考えると木造の選択になるので間取りも大空間は取りづらい」などがありますので、この辺りは料金等を合わせて考慮して行くべき内容になります。
ただ、この辺りは人それぞれの好みになりますので、上記のデメリットと思える内容も、実際に見てみるとデメリットに感じない方もいると思います。
まずは気になるようでしたら、実際の高性能住宅と呼ばれるモデルハウスやネット検索で見てみると分かりやすいと思いますので、一度チェックしてみてください。
営業担当者
今までお伝えしてきたところも、とても重要な内容でしたが、この担当者は家づくりをしていく上では超重要な要素になります。
この担当者は、家づくりをするにあたり窓口になります。自分の家の方向性が決まってもおかしくないほどです。
大げさかもしれませんが、担当者次第で家づくりが良くも悪くもなる可能性が高いので、しっかり備えて、担当者とどうしても合わない場合は担当を変更できるか確認してみるのも一つの方法です。
下記に営業担当での、良く出る危ないワードを紹介します。
危ないワードは、例を挙げればきりがないくらいでてきますが、上記の発言だけがでてくるなら結構危ない営業だと思います。
念のため上記で挙げた、担当者で良く出る「この発言が危ない」という、理由を順番に解説させていただきます。
一例にはなりますが、営業とのやり取りの際の参考にしてください。
営業担当から、このワードが出てきたら注意 ケース➀~④紹介
ケース➀「今の賃貸の支払い料金と同じ金額で、マイホームを建てられますよ」
先に言っておきますが、賃貸と同じ金額のローンを組んだとしても、別途料金が発生するので、まったくのウソです!
別途発生する料金を書きで簡単に解説させていただきます。
例えば賃貸であれば、建物を借りて発生している部分は「家賃」「更新費用(地域よる)」くらいで、言ってしまえば備え付けのエアコンなどは、故障すれば新しいものに交換してくれます。
もちろん好みの製品には交換することはできませんが、購入費用はかからないですよね。
一方、マイホームを購入すると、「月々のローン返済」「固定資産税」「修繕費」など賃貸では発生しない、別の費用が相当の金額で発生してきます。
上記の別で発生してくる金額をしっかり説明してくれているなら、少し安心できると思います。
ここまで提案してくれて、将来どのくらいの金額を見積もる必要があるのかシミュレーションしていくことが重要になります。
余談ですが、高性能な住宅は最近になり家の価値として、ある程度認められてきていることもあり、売却時に土地と建物の両方で評価金額が出てきている傾向にあります。
ただ、性能が低い建売や安価な注文住宅は、ひどいものだと10年以上も経つと家の価値はなく、土地のみの価値しか出なくなりますので、ここも注意が必要です。
ケース②「床暖房暖かくて良いですよ」
床暖房はとても暖かいのは事実です。ただ、電気代が高い、劣化していくのである程度年数が経つと床を剥がして取り替えないと使えないという商品もあります。これらのことが出てくるため手間とお金がとても掛かる提案になります。
そもそも高性能な住宅を考えている人であれば、床暖房がなくても冬は冷えることが無いので必要がない商品となります。
今後の電気代の高騰などを考慮すると、やはりお金がかかるものは入れない方が良いと思います。
長い目で考えたときに、継続的にコストがかかる方を選ぶのか、継続的にコストがかかりづらい方を選ぶのかを考えてください。
ケース③「大開口作れるからアルミ樹脂複合サッシが良いですよ」
この提案では、確かに大開口で見た目のすっきりしたデザインには作れます。
ただ、前編の記事でお伝えした、窓の性能が落ちます。窓の性能を落とせば、結露の可能性もあるので、考慮してどちらの優先度が高いか判断して決めていくことをおすすめします
見た目や、デザインだけにとらわれず考えていただきたいことと、可能であれば、実際の家に設置されている窓ガラスの雰囲気を確認してみるとイメージできると思います。
ネット検索でもデザイン見れると思いますので、チェックしてみてください。
ケース④「ハウスメーカーで作れば資産が担保されますよ」
ハウスメーカーの性能は、国の法律などの影響を受けて変化や改善をしてきている傾向が強いです。
どういうことかというと、今の性能で家づくりをして、10年後、20年後にハウスメーカーで現行の性能で作っても、将来に価値のある建物として存在していますか?ということです。
私も多くのハウスメーカーの営業さんとお話してきましたが、ほとんどの方が「住み心地がよく性能もすばらしいです」と口を揃えていっていました。
本当に性能が良ければもちろん問題ないのですが、今までお伝えしてきた内容を、ほとんどの一般の方は知らない知識ですし信じてしまう方が多くいると思います。
また、営業の中にはそもそも勉強しておらず、全く知らずに伝えている場合も多くあるため、提案してきている内容の理由をしっかりと確認して、突き詰めて話をしていくことが重要です。
担当に関して、例えばのケースでお伝えしてきましたが、これらの悪い例は本当に一例の内容となります。
良い担当者とは?
良い担当者とはどんな人なの?というところもお伝えしておきますね。
これに関しては、施主(私たち購入する側)の家族構成や背景をしっかりと確認しくれて、それらを踏まえたうえで相談にのってくれる方です。
もう少し具体的にお伝えすると、現時点の家族、未来を想定した家族構成やそれを考慮した周辺環境の提案(スーパーや学校など)、資産に対して無理な提案はしないというところです。
また良くあるのが、予算の提案をする時に手の届きそうな予算で提案してきて、「実際に色々と考えると思っていた料金よりとても高くなり理想とかけ離れてしまった」ということも良くあります。
この辺りも人が住むうえで、この提案がベスト!という提案のもと、優先順位を一緒に考えて「本当に必要なもの」と「必要でないもの」を最終的に一緒に考えてもらえる事が大切だと思います。
通常は最初から、担当者をこちらから選ぶことはできないので、しっかりとした知識を持っておくことは、後悔しないためには重要です。
これは断言しますが、家づくりをするうえでは、ある程度知識を入れてから話を進めていくことをおすすめします。
レビューや評判
レビューや評判はネット検索をすれば、出てくることが多いので、気になるメーカーの情報が出ているようであれば、確認しておくことをおすすめします。
悪い評判が、ものすごく多いメーカーもたまにあるので、そういったところはそもそも候補から外した方が良いです。
私自身の経験もそうですが、知人の話を聞いても、レビューなどが悪く出ているメーカーだと、後悔ポイントがいくつか上がっていたので、ある程度参考になると思います。
ただ悪いレビューがネットに出たからといっても、実際には自分ではそうでないメーカーもあります。これはレビューを書いた方が特殊だったというケースもあるからです。
「じゃあ、どうすればいいの?」となると思いますので、私のおすすめの方法をお伝えします。
悪い評判ばかりのメーカーは候補から除外し、少しでも気になるメーカーで悪い評判があまりない、もしくは悪い評判の内容が自身が気にならない内容なら、是非一度見学に行ってみることをおすすめします。
まとめ
今回の記事では「戸建てマイホームを建てる人必見!住まい選びの基準!ハウスメーカーや工務店の価値を判断するポイント8選 解説《後編》」をさせていただきました。
- 白アリ対策
- 調湿性能
- デザインとカスタマイズ性
- 営業担当者
- レビューや評判
戸建て住宅メーカー選びは、マイホーム建設の成功に直結する決定です。
慎重に調査し、ネットで検索し複数のメーカーと相談することをお勧めします。あなたの理想の家を建てるために、これらの基準と評価方法を活用してください。
前回の記事の《前編》と今回の《後編》の記事を参考に、メーカーを選ぶ際に自信を持って決断できることを願っています。
新しいマイホームの建設が、快適で幸せな家庭を築く第一歩となるよう参考になれば幸いです。
- 断熱と気密
- 窓ガラス
- 耐久・耐震性能
- メーカー選びについてプチ情報紹介(おまけ)