虫歯菌は乳幼児から気を付けることで虫歯を減らせる!?大人が豊かな生活にもつながる知識!
私たち夫婦が子育てについて調べていて、「これは気を付けよう!」となったことの一つに虫歯があります。
乳児期における虫歯の発生に影響することが両親にあり、一定期間、子どもとの接触の仕方に気を付ければ虫歯リスクを減らすことが出来るということでした。
もう少し具体的にお伝えすると、3歳まで子どもに、両親の口腔内にいる虫歯菌をうつさないように行動すれば、自分の子どもの虫歯の発生を減らす可能性が増えるということです。
多くの人が自分が歯医者に行って治療した経験があり、「出来る限り行きたくない」「虫歯治療でドリルをやられるのがやだ」など思われたのではないかと思います。
自分の子どもにも「歯のことで、なるべく嫌な経験をさせたくない」と思う方は、是非この記事を参考にしてみてください。
虫歯って何?
簡単に説明すると、虫歯は歯の表面に存在する菌が出す酸によって溶かされて出来た穴のことを言います。
虫歯の主な原因として、口腔内に存在する虫歯菌が糖分をエネルギー源として利用して酸を作ります。この酸が歯の表面に影響を及ぼし虫歯になっていきます。
厳密にいえば、虫歯になるまでの工程が沢山あるようなのですが、この辺りは専門的になりすぎるので割愛します。
赤ちゃんの虫歯の予防には3歳までが勝負!?
最近ではテレビやネット検索で「3歳までに虫歯菌に感染しないようにしよう」というような内容をよく目にします。
実際に調べてみると、多くの歯医者さんのHPには3歳までに虫歯菌を感染させないように気を付けると子どもの虫歯の発生するリスクを下げることが出来ると伝えているものがありました。
ただ歯医者さんのHPに載っているものは、この内容をそのまま信じていいのか少し不安だったので、もう少し調べてみたところ、今までの研究などを根拠に出されている講演資料がありましたので参考までにご紹介しておきます。
虫歯についての研究データ紹介
全ての文章を乗せることは出来ないので、必ず元の文章を自身で読んでしっかり理解して頂ければと思います。
この資料には、虫歯(う歯)の原因菌としてミュータンスレンサ球菌というものがあり、この菌は歯が生えないと生着しないとされ、またその感染源は主に母親であるという論文が発表されてきた。この資料ではこの菌が親から子供への感染について、様々な論文を基に考察を加えている内容になっています。
ミュータンスレンサ球菌の感染時期
ここでの内容は乳歯が出てきて1年〜2年後までの1年間に多くの感染がみられたこと。この期間以後は感染しにくくなるという結果が、いくつかの研究者の調査で同様の傾向がでていて、最初の乳歯が出てから3歳くらいまでが感染しやすい期間と言えそうとのこと。
ミュータンスレンサ球菌の母子感染
ここでの内容は、母親の唾液中のミュータンスレンサ球菌量が多いほど子どもへの感染率が高くなるというデータが出ています。また、この菌を減らす試みとしていくつかの方法が検討されていて、母親のミュータンスレンサ球菌量を減らすことで、子どもへの感染率が下がり、虫歯(う歯)の罹患率も下げる結果につながった情報が載っています。
さらに、この菌の感染が母親だけが原因なのかという内容も記載されていて、父親からの感染もありうることと子どもとの接触する時間の長さによっても変わってくる可能性があると書いてあります。
ミュータンス連鎖球菌の感染と育児習慣
ここでの内容は1歳時と1歳6ヶ月時に哺乳瓶による含糖飲料の摂取を行っているとの小児は早く感染していて、さらに1歳6ヶ月の時点で毎日仕上げ磨きを行っていない、あるいは間食の時間が決まっていない小児は、感染の時期が早いという結果があったとのこと。
※1 出展:小児歯科保健研究会 小児保健研究 教育講演 田中光郎(岩手医科大学歯科学部小児歯科学講座)0190-0194.pdf (med-all.net)(最終アクセス2023年7月5日)
私たち夫婦が行っている赤ちゃんの虫歯に対する対策
上記で載せさせていただいた内容と「厚生労働省から出ている歯の健康」についての内容やネットで載っている予防に関する情報を参考に私たちが行った方が行っている方法をご紹介します。
- 赤ちゃんの口の近くに、大人の口の接触を控える
- 大人が使った食器を共有しないようにする
- 大人の口の環境を整える
- 赤ちゃんの食事や飲料の糖分を控える
- 歯磨き(仕上げ磨き)をしっかり行う
赤ちゃんの口の近くに、大人の口の接触を控える
上記の資料からも分かるかと思いますが、感染源の可能性のある親の唾液(咳やくしゃみ等)からの影響を考えると、大人の口と子供の口とが最も危険性が高いので、近づかないようにすることはもちろんですが、くしゃみをする時も子供の顔に向けないように気を付けています。
ほっぺにチューしたいんですが、赤ちゃんが自分の手でほっぺを触って口に入れたりすることがあるので、我慢してます・・・
大人が使った食器を共有しないようにする
離乳食が始まると、赤ちゃんの食事をあげるのにスプーンを使います。これを間違えて大人が使わないようにすることはもちろんなのですが、大人が使ったスペースにもおかないように気を付けます。
私たちだと、うっかり行動が考えられたので対策をしました。
前回ご紹介したハイチェアは子供専用のテーブルがついて、大人用と子供用を混ぜないように区別できるスペースができるので間違え防止に役立ちました。
ハイチェアの紹介した離乳食に向けての準備グッズを紹介したブログ記事を、下記に載せておきますので良ければご覧ください。
大人の口の環境を整える
そもそも大人の歯の環境を整え、感染する可能性のある大人の虫歯菌を減らしておくということです。上記の資料※1にも載っていますが、「感染源となりうる両親、特に母親の口腔ケアが重要」と書かれています。
ただ育児をしている時は歯医者に行く時間をとることも難しい方もいると思いますので、家族と協力して時間を作り、育児にかかわる家族みんなで歯医者に行って歯の環境を整えることをおススメします。
出産後は育児で大変だと思ったので、まずは出産前に歯医者に行って虫歯治療を済ませてから出産しました。その後は旦那さんと予定を合わせて歯のチェックに受診してます。
赤ちゃんの食事や飲料の糖分を控える
こちらの内容は厚生労働省※2から出ている資料が参考になりましたので、下記にのせておきます。
間食としての甘味食品・飲料の摂取回数
砂糖などの糖質が虫歯の原因として挙げられていることと、摂取する回数が多いとリスクが高くなるとのこと。
1日3回以上の摂取は頻度が高いそうなので、それ以下の回数にした方が良いとのことと、糖分が入った飲料などを飲み続けるなど注意したほうが良さそうです。
※2 出展:歯の健康|厚生労働省 (mhlw.go.jp)(最終アクセス2023年7月5日)
歯磨き(仕上げ磨き)をしっかり行う
食事後に毎回できるのが良いとは思いますが、ご家庭の状況や子どもの嫌がり度合いで難しい場合もあると思います。
それでもやった方がいいと言われているのは、夕食後や就寝前のタイミングはなるべくやる方が良いとのことでした。理由は寝ている間の唾液の量が減ることで細菌の量が口の中で増えるとのことです。
まだミルクを飲んでいる場合は、夜中に起きてミルクを与えてなにもしない(歯磨きしない)で寝るということを毎日繰り返していると、虫歯のリスクがあるようなので、この時も歯磨きなどの対応が必要とのことでした。
その他の虫歯に対する対策出来る工夫
フッ化物歯面塗布
歯医者さんで出来る方法です。歯に直接行う方法で効果は高いとのことです。
ただ歯医者に行く必要があるということと、継続的に行う必要性があるので子どもが許容してくれるかも課題かなと思いました。悩んでいる方はかかりつけの歯医者さんに相談して検討するのが良いと思います。
まとめ
今回は「虫歯菌について 乳幼児から気を付けることで虫歯を減らせる!?大人が豊かな生活にもつながる知識!」についてお伝えさせていただきました。
- 虫歯って何?
- 赤ちゃんの虫歯の予防には3歳までが勝負!?
- 虫歯についての研究データ紹介
- 私たちが行っている赤ちゃんの虫歯に対する対策
- その他の虫歯に対する対策出来る工夫
歯は経済的・健康的に重要!!歯に気を配れば経済的損失や健康寿命を伸ばせる
子どもを対象にご紹介してきましたが、大人にもとても重要なことです。理由は、歯が健康でないと、歯が原因の病気のリスクが増える、虫歯が原因で歯の本数が減少すると食べ物を上手に食べることができない問題もでてきます。
実際に厚生労働省の歯の健康のHPの内容にも60歳代で半分の歯を失っている情報も出ているくらいです。
また、歯に問題が多く発生すれば、歯医者に行く回数が増え時間を作る必要があるのはもちろんですが、歯の治療費も増加してしまいます。
歯を健康に保つことは色々なことに繋がり、豊かな生活に直結しますので定期的に歯のチェックをする習慣をつけることもおすすめします。