もっとお金を貯めたい!夫婦でやってみた固定費の見直しで家計改善 (保険編)
家計を健全に管理する上で重要な要素として「固定費」があります。賃貸の家賃、住宅ローン、光熱費、通信費、保険、車のローンなど、毎月一定額の支払わなければならない費用です。
しかし、これらの固定費を見直すことで無駄な支出を削減し、家計の負担を軽減するチャンスとなります。特に「医療保険」については、見直し効果が大きいものの一つです。
結論から言うと、ほとんどの方は掛け捨ての医療保険以外は必要ありません。
人それぞれ状況や条件などはあると思いますが、それでも無駄にかけていることが多いいと思いますので、この辺りをこの後順番に説明させていただきます。
手続きには多少の手間がかかるかもしれませんが、その努力が家計にプラスの変化をもたらすことは間違いありません。
是非一度、ご紹介している固定費見直しの一つでもいいので取り組んでみてください。
今回の記事以外にも。「固定費を見直ししたい」という方は、下記の記事も参考にしてください。
医療保険は2種類ある
医療保険には大きく分けて2種類あります。
国が運営する「公的医療保険」と、保険会社が運営する「民間保険」です。
公的医療保険は一定条件を満たす国民が原則として強制加入となっていますが、民間保険は個人の判断で入る必要がある保険です。
保険について考えてほしいこと
保険を契約する理由として、多くの方が「今後の家族や自身の予期せぬ事態に備えるために・・・」「安心のために・・・」と考え加入していると思います。
この備えや安心を得るために、実際に自分が入っている保険をしっかりと認識してから、民間の保険に加入した場合にどのくらいの安心を得ることが出来るのか、検討してから加入してほしいと思っています。
ちなみに・・・私たち夫婦の医療保険は、夫の死亡保険のみにしています。毎月の保険の支出額は「2500円」程度になります。
私たち夫婦の加入している医療保険が、なぜこれだけなのかを解説させていただきます。
すでにしっかりした医療保険にみんな入っている
私たち夫婦は、この保険についての内容に最近まで全く気付かず生活していました。知っている方もいるかもしれませんが、しっかりした保険とは「公的医療保険」です。
この公的医療保険の内容はとても充実しているため、ほとんどの方は民間保険の必要性は低くなると思います。
公的医療保険とはなに?どんなことまで保障される?
公的医療保険には、次の4種類があります。
➀健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度
こちらの3種類はそれぞれ条件はありますが、ほとんどの方は健康保険もしくは国民健康保険のどちらかに入っていると思います。
医療保険行為を受けた医療機関で保険証を提示すると医療費の自己負担額が1〜3割(年齢や所得により変動します)になります。
②高額療養費制度
医療費が高額になった場合に、自己負担額が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた分を支援する国の制度です。年齢や所得により違いがあり、条件が満たされている場合に、上限額を超えた額を支給してくれます。
③傷病手当金
労働者が病気やケガにより通院・入院が必要になり、事業主から十分な報酬が受けられない場合に、一定の期間内に支払われる給付金の事です。
④医療費助成制度
医療費の一部を国や自治体が助成する制度の事です。未就学または義務教育期間中の子供や難病と診断された方に対して、医療費の助成が受けられる制度です。
上記で記載した、「健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度」と「高額療養費制度」の2種類は条件はあるものの、ほとんどの人が受けることのできる制度です。
この制度を理解して頂いた上で、民間の保険がどれだけ必要なのか検討してほしいと思います。
簡単に民間保険のメリット、デメリットをお伝えします。
民間保険のメリット・デメリット
民間保険のメリット
契約したプランにもよりますが補償範囲が広く、通院や入院で医療費が発生した場合に保険金が降りる。万が一の出費にも安心できる。
民間保険のデメリット
保険料の支払いが発生するため、定期的に支払いの負担がある
保険会社やプランが豊富で、補償内容が複雑なものや制限があるものがある
貯蓄性のある保険商品の場合は、解約時期によっては損をする
民間保険への加入の検討について
私たち夫婦が加入するかどうか決める条件
公的医療保険と民間保険の内容をある程度理解した上で、私が民間保険の加入を検討すべきだと思う条件は、
民間保険に入るなら・・・具体例で説明
夫婦で夫のみが仕事をしている場合、生活基盤は夫の収入のみとなります。この状況下で夫が死亡してしまった場合、残された家族が生活できなくなるリスクしかありません。
このような場合に備えて、死亡保険や収入保障保険に加入するのはとても良いと思います。
私たち夫婦はこのように考えて、今本当に必要な保険と思えるものだけに加入しています。
上記に挙げた公的医療保険でのカバーできる範囲が広く、他の保険での契約料金と補償対象の起きる確率が低いことがあるので、契約するメリットも低いと考えているからです。
民間保険の良くある一例と、私たち夫婦の考え方!これを聞いても保険は必要?
よくある保険として「ガン保険」を簡単に一例として上げると、
このガンの治療に掛かった治療費も高額療養費制度を利用することができます。
この高額療養費制度を使うことができれば、年齢や所得により自己負担額は違いますが、ほとんどの方が10万円以下に抑えることができます。
確率上ではあるけど、民間保険に若いころから加入して、保険料を払い続ける金額と、実際に病気になって高額療養費制度を使用した場合の金額を考えると、民間保険に入る必要性がどこまであるか考えることができると思います。
もちろんプランや自身の状況等(収入や健康状況)は考える必要があるので、すべてが当てはまるわけではありませんが、検討するべき内容だと思います。
それと、貯蓄型(個人年金や、学資保険など)の生命保険がありますが、これらも基本いりません。もし貯蓄したいなら、株式投資をしたほうがリターンがあるためです。
このような貯蓄型保険は、保証が薄く貯蓄のスピードもゆるいため、私たちとしてはまったくおすすめできない商品です。
まとめ
今回は固定費見直しということで「医療保険」についてお伝えさせていただきました。
医療保険について
保険について考えてほしいこと
すでにしっかりした医療保険にみんな入っている
公的医療保険とはなに?どんなことまで保障される?
民間保険のメリット・デメリット
民間保険への加入の検討について
公的医療保険は多くの方に対して充実した内容になっています。ほとんどの方は民間の保険には、あまり加入する必要ないと思います。
加入を検討したほうが良いパターンは、子育て世代などで収入の柱となる存在の家族が1人の場合に、その人が働けなくなった時の万が一に備えて死亡保険等に加入しておく。
基本これだけをしておけば、起きる確率は低いけど起きた時には損失が大きいため、万が一に備えることが出来ます。
それ以外の保険は確率上は発生することが低いことと、収入の柱となる存在の方以外には保険は入らず貯蓄する方が生活に余裕がでると思います。
保険会社も経営していくうえで、保険加入者のほとんどの人が、補償対象になる病気にかかるような補償内容の商品を作っていたら会社が潰れてしまいますからね。
自分自身の状況や、家族構成など踏まえて必要な保険とそうでない保険を見直して選ぶことがとても重要です。
是非一度でいいので今の自分の加入している保険が本当に必要かチェックしてみてください!